見島に渡り幽玄な盆踊りを教わる。
口説き、はやし、太鼓を録音する。
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よばいの取材をしているうちに、新聞記者から見島の盆踊りのことを聞く。
離島に古くから伝わるその踊りは、盆踊り本来の霊を招き慰めるものであった。
袂が長く、頬かむりをして踊る姿と、浮いているような足運び、手の動きが、幽霊のようである。
俳優の仕事を『ワザオギ』として関心をもっていたので、今回の作品に強く結びつく。
頬かむりも夜這いと結びついた。
古くから伝承されてきた踊りは、その土地でそこの人から教わろうと山口県立大学ダンス部『Colorful』のダンサーと島へ渡ったが、ヒップホップがしみ込んだ体に幽玄な所作はたいへんむずかしい。
しかし熱心に教えてくれる見島の女性の指導で、だんだん幽霊になってきた。
そして不思議なことにだんだん艶かしくなってくる、「なまめしや〜」。
太鼓を聞いただけで、見島の人は心踊るのだという。
口説いてくれた、盆踊り保存会長富田さんも確かに顔つきが男前になる。
女性も自然と体が動きだす。
今回の心配くださった、公民館長佃さんも絶妙なはやしで加わる。
桜の花が一斉に咲き始めたり、カエルが一斉に鳴き始めたりするような、生命のシンクロナイズを感じる。
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